7.62017
狛江第一小学校で「楽しいお箸講座」を実施しました
7月6日、狛江市立狛江第一小学校で、1年生4クラスを対象に「楽しいお箸講座」を実施いたしました。フレッシュな1年生が元気と好奇心いっぱいで受講してくれました。
本日の授業を担当したのは、及川満奈美先生と尾崎葵先生のお2人です。及川先生は宮城県からこの講座のためにお越しくださいました。
初めに、及川先生から、家族の一人ひとりが自分の”マイ箸”を持っているのは日本だけであるという話や、「いただきます」の意味について説明をしました。
それから、箸置きを配って箸の置き方について説明をします。箸置きを左手前に置いて箸先をかけるという説明を聞かなくても正しく箸を置いていた子どもはほとんどおらず、食事の際、箸置きを使っている家庭が少ないことが窺えました。
続いて、箸の取り上げ方の練習です。これも、子どもたちには新鮮だったようで、箸の中ほどを利き手で取り上げ、反対の手で受け、利き手を返して持つという「三手(みて)」の取り方を一生懸命繰り返していました。
正しい取り上げ方ができるようになったので、箸の持ち方を練習します。まだ1年生なので、正しい持ち方で器用に箸を使える子どもばかりではありませんが、及川先生の「今できなくてもいいんですよ」という声に背中を押され、みんな頑張って取り組んでくれました。
綿球を箸ではさんで移す練習をすると、中には自己流の箸使いに戻ってしまう子もいましたが、綿球を落っことすことはほとんどなく、スムーズにできていました。
箸使いの練習を終えたら、尾崎先生から「忌み箸」についての説明です。「握り箸」「刺し箸」「ねぶり箸」、そして最もしてはいけない箸使いとして「移し箸」について解説をしました。低学年なので、「握り箸」や「刺し箸」は直感的に理解していたようですが、「移し箸」をしてはいけない理由は、ちょっと難しかったようでした。
講座の最後は綿球をお椀から移すゲームを楽しみました。チーム対抗のゲームになると子どもたちのテンションは上がり、ゲームのルールである“姿勢を正してお辞儀をしてからいただきましょう”ということを忘れてしまう子もいて、講師が「『いただきます』は言ったかな?」と確認する場面も見られました。
左利きの子も頑張っていました。
正しい、美しい箸使いは一朝一夕で身につくものではありません。今日の講座をきっかけとして各家庭で箸の持ち方を再確認し、今日の講座を受講した子どもたち全員が、将来、きれいに食事をいただける大人に成長してくれることを願っています。