9.302021
【ブリリアントクラブ】外川智恵先生「セルフマーケティング」講演会を実施しました
9月23日秋分の日、ブリリアントクラブ講演会が開催されました。講師は、大正大学表現学部表現文化学科准教授でフリーアナウンサー、心理カウンセラーでもある外川智恵先生で、テーマは「セルフマーケティング」。今回も協会セミナールームで行う講演をリモート受講者にはオンライン配信する「ハイブリッド方式」で実施いたしました。
外川先生は、20数年前に明石理事長が大正大学で講座を担当していた時からのお付き合いで、ブリリアントクラブで講演をお願いできないかと打診したところ二つ返事でお引き受けくださいました。
局アナとして勤めていた山梨放送を退職後、フリーアナウンサーを経て、アメリカの大学で客員研究員兼非常勤講師として日本語の教育研究活動を展開。帰国後は大正大学での授業をはじめ、企業やエグゼクティブなビジネスパーソンの指導なども実施されていらっしゃいます。
講義は、大切にしなければならないのは自尊感情「Self-esteem」を育てるということから始まりました。外川先生がアメリカ生活を経験して印象的だったのが、日本人、特に日本女性は褒められても謙遜しがちだということ。過剰に否定をせずに、「ありがとう」と素直に言えるようになってほしい、という思いからセルフマーケティングを伝えていらっしゃるそうです。
続いて、「アイデンティティ」つまり自分らしさを認識すること。特に今回は講師をしている受講者が多いことから、「人前に立つ時に姿勢や表情で間違ったイメージを伝えていないでしょうか?」という問いかけがありました。この問いかけに、会場に限らず全国からオンラインで受講された方の中にも、ハッとされた方もいらしたようです。
次はワークでは自分をより客観的に見るために、「私は…」で始まる文章を10個書いてみました。やってみると初めはスラスラ書けますが、7個くらいから悩んでしまうものです。その書き出した内容を見て、ロジカルな思考(Think)なのか、エモーショナルな感情(Feel)が強いのかに分類し、自分の傾向を確認しました。この傾向が分かると、人は一般的に同じ傾向の人に共感を得やすいので、異なる傾向の人と接している時に感じる違和感やイライラがなくなると解説されていました。確かに、そういう感覚がありますね。
続いて、オンライン時代のテクニックとして、“女子アナ視点”のカメラ映りについてのお話がありました。メイクや服装といった外見要素や、事前に実施した性格診断などを通じて自分の内面的な傾向を知るポイントについてお話くださいました。
こうした説明が、今回のお話のキーワードとなる「3つのリソースをつなげる」ことに集約されていきます。3つのリソースとは、①社会課題:自分の力が発揮できる場所、②スキル:自分ができること、③性格の傾向:性格的な強みで、これらを正しく認識することで「こんなことができそう」という強みが見えてきます。これが「セルフブランディング」であり、効果的なPRなのです。
最後に、外川先生から受講者へのエールとして、今の自分を頑張らせるための考え方として「1.2倍の価値創造を目指す」という指摘がありました。確かに、無理をし過ぎずに自己成長を達成するには、その程度の頑張りが具体的で確実な目標値でしょう。講座を聞いた皆様の自己肯定感はグッとアップしたようです。