10.162012
講演時に「おしぼり」は必要、不要? 「お水」と「おしぼり」の位置は?
検定取得者から、上述のようなご質問がありましたので、皆さまにも参考までにお伝えいたします。
「おしぼり」は、外からいらした方に手を拭いていただくためや、飲食の前に手を拭くために用意するものです。したがって、講演者に対しておしぼりを出すのは、控え室においてのみです。
ただし、演壇で黒板などに板書をする場合は、汚れた手を拭くために用意すべきですが、その場合のおしぼりの位置は、黒板の横に置いておかれると良いでしょう。それ以外は、聴衆の前で手を拭くことはないはずです。
水は、講演時に喉の乾きを潤していただくために演台に必ず置くものですが、必要のない「おしぼり」は置かない方が良いでしょう。仮に置いてあって、講演者が聴衆の前でおしぼりで汗を拭くのは、決して印象のよいものではありません(笑)
水の位置は、通常どおり、演台の右手奥で、水差しとガラスのコップが適切です。ペットボトルで代用される場合はキャップは事前に開け、そして閉めておきます。講師が講演中に、キャップを開けることに神経を使わなくてよいようにするためにです。その場合も、グラスは紙コップなどよりガラスのコップが良いでしょう。安定感があるからです。それらは講演の邪魔にならないように事前に用意しておき、控え室で講演者に「ペットボトルで恐縮ですが、すでにキャップは開けております」と一言、伝えると良いと思います。
マナーは相手の状況に配慮しながら、過不足がないようにすることが大切です。その視点で考えると、自ずと「どのようにすれば良いか」が導き出されるのではないでしょうか。