ブリリアントクラブ新春特別セミナー「茶の湯とともに40年」を開催しました

2026年最初のブリリアントクラブイベントとして、1月31日に新春特別セミナー「茶の湯とともに40年」を協会セミナールームで開催いたしました。講師には、裏千家に40年以上勤務され、現在はザ・キタノホテル東京で秘書室長を務めていらっしゃる多田明様をお迎えしました。

セミナーは、会場参加とオンライン(Zoomライブ配信)のハイブリッド形式で実施し、合計約30名の方にご参加いただきました。受講者の中には、以前当協会が主催した裏千家東京出張所での「茶の湯」講座を受講されたことがある方も多く、熱心にメモを取りながら聞き入っていらっしゃいました。

多田様は着物と袴姿でご講義をされ、茶碗や棗など、数多くの茶道具を持参してくださいました。実物を手に取りながらの説明は、茶の湯の世界をより身近に感じさせてくれるものでした。
セミナーは事前に用意された資料に沿って進められ、茶席の基本動作について、茶道具の説明、お点前の流れ、お茶・主菓子のいただき方、茶の湯文化史など、基本的な作法から文化史まで、茶の湯を多角的に学べる充実した内容となっていました。

歴史のエピソードに彩られた講義

特に興味深かったのは、お茶の文化と歴史のお話でした。瀬戸、越前、常滑、信楽、丹波、備前という日本を代表する6つの窯の特徴についての解説では、越前焼に関して、織田信長が浅井氏を滅ぼした際に窯も破壊されたため、現在残っているものがほとんどないというように、茶道がその時代の政治に影響されてきたことを再認識しました。

また、茶の湯と権力者との関わりについても、豊臣秀吉の関白就任を記念して行われた茶会において、当時の千宗易が正親町天皇に茶を献上した秀吉の後見役を務め、この時、宗易は正親町天皇より「利休」居士号を下賜され、僧侶 宗利休として天皇の前に出ることができたというエピソードが披露されました。

「茶の湯」が単なる文化的営みにとどまらず、政治的な意味合いも持ち、また権力者と茶人の関係を象徴する出来事として、このお話は強く印象に残りました。

裏千家15世千玄室鵬雲斎大宗匠との思い出

多田様は、ユネスコ親善大使として日本文化としての「茶の湯」を世界に広められた千玄室鵬雲斎大宗匠に随行して海外での行事に参加される機会も多かったそうです。セミナーでは、生涯を通じて平和を希求され、茶の湯を通じて世界平和を願う「一碗からピースフルネスを」という理念を体現された大宗匠との思い出についても語ってくださいました。

2001年9月11日の同時多発テロ事件で犠牲となった方々を追悼するために行われた平和祈念献茶式での出来事や、草取りなど日常の些細な場面でも命の大切さを説かれた大宗匠のお人柄を感じさせるお話でした。

あっという間の90分

多田様の茶の湯への熱い思いがあふれるお話で、予定の90分はあっという間に過ぎてしまいました。茶道具の実物を見ながら、基本的な作法を学び、歴史的なエピソードに耳を傾け、そして現代における茶の湯の意義まで考える機会となった充実のセミナーでした。

参加された方々は、終了後も多田様にたくさんの質問をされ「ぜひ続編も聞きたい」というリクエストも多数受けました。よくある「お茶席体験」では語れない茶の湯の奥深さ、現代社会に通じる歴史を紐解いて学ぶ貴重な機会をくださった多田明様にあらためて感謝申し上げます。

なお、4月には多田様がお勤めのザ・キタノホテル東京のメインダイニング「オランジュリー 光庵」で春のパーティを開催します!詳細は追ってご案内いたします。

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