4.242019
実践ブラッシュアップ講座「テーブルマナー」を実施しました
4月14日(日)京王プラザホテル 44階「アキテーヌ」にて、「テーブルマナー」講座を実施しました。当日はあいにくの曇り空でしたが、会場からは新宿御苑の残りわずかな桜を望むことができました。
講師は当協会評議員であり、元一般社団法人日本ホテル・レストランサービス技能協会(HRS)専務理事の鈴木章司先生です。鈴木先生はホテルオークラ在職時、皇族の方々をはじめ国賓・要人のサービスを担当されるなど豊富なVIPサービスのご経験をお持ちでいらっしゃいます。
講義の中では、ご自身が担当された宮中や首相官邸での晩餐会のお話や、いよいよ半月後に迫った御代替わりに関し、長年皇室を担当された鈴木先生ならではの貴重なエピソードをたくさんお話くださいました。
講座は、「いただきます」「ごちそうさま」の食事の挨拶の由来から始まり、まずはテーブルマナーの歴史や、時代とともに変化している現代のテーブルマナーについても説明いただきました。
続いて、実際のテーブルセットからカトラリーを用いて、料理をいただく際の使い方のポイント等を教えていただきます。“魚用のナイフ”ではなく“フィッシュスプーン”が出されたときのいただき方、普段あまり目にすることのない“エスカルゴ用トング”、骨付き肉を使ったメニューやフルーツが出る場合に用意される“フィンガーボウル”の使い方について等々、レアケースも踏まえた解説が続きます。受講生の皆さんは熱心にメモを取りながら先生の説明を聞いていらっしゃいました。
休憩をはさみ、後半は実際にコース料理を食べながら実践的にテーブルマナーを学びます。まずは、ナプキンの扱い方についてで、いつ、どのように広げるのかの説明から始まりました。今回出された前菜のように、何種類かのお料理が盛り合わせになっている場合の料理をいただく順序も教えていただきました。
前菜が終わるとスープ、メインの肉料理と続きますが、途中で提供されるパンをいただく際の注意についてや切りにくいお肉へのナイフの入れ方についても、鈴木先生がテーブルを周りながらご指導くださいました。さらに、受講生の方々から、ヘタ付きのミニトマト等の切りにくい食材のいただき方や、音を出さずにナイフを入れる方法など具体的な質問が挙がり、それら1つひとつに丁寧にお答えくださいました。
また、デザートにはチョコレートの飾りつけがされており、どのようにして食べたらいいか、という質問もありました。
最後にコーヒーとプティフールをいただきながらも、受講生の皆さまから、本日の講義内容に留まらず食事のシーンで遭遇する様々な疑問点について質疑応答が続き、少し講義を延長して回答をいたしました。
季節や天候、お料理の内容によって、必要なマナーや浮かんでくる疑問点も変わってくると思います。次回は7月13日(土)の実施を予定しています。
食事をしながら実践的なマナーを学ぶとともに、鈴木先生がお話くださる貴重なエピソードを伺うことのできるとても“お得感”のある講義です。あなたも楽しいテーブルマナー講座に参加してみませんか。