10月1日 明石伸子理事長による「ビジネスマナー」講座と石川牧子理事による「話し方上級」が開催されました。

まずは、ビジネスマナー講座の内容についてご紹介いたします。本講座は、自己紹介や名刺交換、お辞儀といったビジネスの基本所作を確認することはもとより、社会人としての意識や心得についても改めて見つめなおす機会となるでしょう。今回の受講者には、マナー講師をめざしていらっしゃる方、すでに講師として活躍なさっている方も多く、指導者としての視点での内容も多く取り上げられました。

お辞儀の際の手の位置、挨拶とお辞儀のタイミング、そして名刺交換、特に複数人同士の場合、どうすればスマートに名刺を交換できるかといったことは、なかなか本を読むだけでは正しくできるようになりません。また、なぜそうした方が良いのかという理由を受講者が理解、納得しなければ、習った作法は定着しないでしょう。こうした面で、明石理事長の実践的な指導と合理的な説明は、受講者にとって、まさに”腑に落ちる”感覚だったようです。指導方法に悩まれていた方も、大きく頷いていらっしゃいました。

続いて、午後は「話し方 上級」講座です。元日本テレビアナウンス部長、日テレ学院学院長を務められた石川牧子先生による「話し方」講座は非常に人気が高く、今回も満席での開催となりました。

正しい腹式呼吸、発声練習、母音の口の形、鼻濁音、母音の無性化など、「声」を前に出すための練習を繰り返し行います。先生によると「声を出すこと」は、泳ぎや自転車と同じ、体に覚えさせることが大事なのだそうです。そのためには、何度も繰り返しての練習が必須です。

石川先生は、「おくつろぎください」という発声が苦手とおっしゃる受講生には「おくつろぎ」をアイウエオの母音に変換し「オウウオイ」での発声練習をするとよいですよ、と指導されていました。頬の筋肉にその形を記憶させるのだそうです。何度か繰り返された後には、はっきりと違いが聞き取れました。

「語尾が上がりがち」「母音の無声化の発音が苦手」など、一人ひとりの話し癖を細やかに指導してくださる貴重な体験は、少人数制の「上級」講座ならではのアドバンテージでしょう。指導を受けられた後には、皆さま一様にワントーン明るい声になっていて、驚きと喜びが伝わってきました。

11月19日（日）には「ビジネスマナー」と「話し方 基礎」講座を大阪で開講いたします。実践ブラッシュアップ講座のなかでも非常に人気のこちらの２講座、関西の皆さまはぜひこの機会にご受講なさってはいかがでしょうか。