7.152017
実践ブラッシュアップ講座「話し方 上級」を開講しました
5月に開講された「話し方 基礎講座」に続き、ワンランク上のスキルを学べる「話し方 上級講座」を7月8日に開講いたしました。
今回の受講者の約半数は基礎講座を受講されていて、石川先生のご指導がいかに効果的であるか察せられます。まずは基礎講座の復習として、アナウンスメントの基本の「腹式呼吸」、「音にして出す」「母音アイウエオ」の各発声練習が行われました。初めのうちは、まだ皆さまにも緊張が感じられ、やや声が小さめでしたが、石川先生の指導で徐々に声が前に出てくるようになりました。
次に、いよいよ上級講座の特徴である「話し方」の実践に進みます。「表現力を増すために」というセクションで朗読の練習をしました。
「朗読がきちんとできれば、アナウンスメントがしっかりできるようになる」、「耳で聞いてわかるように、聞き手がメモを取れるように声に出してみる」、「句読点は書く際の区切りであって、特に点については読む際にはずらしても構わない」などのアドバイスは、そのように考えながら朗読をしたことがなかったためか、皆さま、一瞬戸惑ったようでしたが、読み始めてみると、とても聞き取りやすい朗読をされていました。
次に話し方のポイントとして、「話を分かりやすくする5つの原則」が紹介されました。
中でも、「具体的に話す。特に数字・色・例え・比較・香り・匂い・風・温度・空気・光の具合など」を話に織り込むことの重要性が強調されました。演習として、これらの要素を織り込んで「自分の趣味」についての文章を考え、その後一人ひとり発表し、それぞれ先生から的確なアドバイスがされました。
そして、いよいよ上級講座のクライマックスとして、さきほど作成した原稿を2分間でスピーチし、それをビデオで撮影しました。皆さま、始める前は不安そうな表情を見せていらっしゃいましたが、いざスピーチをスタートしてみると、非常に落ち着いて話されていて、先生のちょっとしたアドバイスで短時間でこれほど技術が向上するものか、と驚かされました。
その後ビデオを再生し、ご自身のスピーチを確認するとともに石川先生から具体的なアドバイスを受けます。例えば「早くしゃべってしまうくせを改善するにはどうすれば良いですか?」という質問に対しては、「ゆっくり話すこと」「自分で、自分は早いんだ、とまず認識すること」というアドバイスがされました。
自分がどういう話し方をしているのか客観的に見る機会は、なかなか無いものなので、今回の実践で自分の「話し方」の良いところ、改善すべきところが再発見ができた方が多かったようです。
最後に、アナウンスメントの「実践の際の心構え」について説明され、3時間半の講義で皆さん非常に多くのヒントをつかまれていたようでした。石川先生も今回の参加者のレベルが非常に高いことに感心していらっしゃいました。
今回の講義で体得されたスキルを、これからも継続的に実践することで、ますますスピーチに磨きをかけられることを願っております。
こちらのページで「実践ブラッシュアップ講座」のスケジュールをご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。