杉並第二小学校で「楽しいお箸講座」を実施しました

5月13日、杉並区立杉並第二小学校で、4年生3クラスを対象に「楽しいお箸講座」を実施いたしました。当日はあいにくの雨となりましたが、子どもたちは天気など関係なく元気と好奇心いっぱいで受講してくれました。

本日の授業を担当したのは、大野有紀枝先生と西應恵美子先生のお2人です。大野先生は京都から、西應先生は香川からはるばるこの講座のためにお越しくださいました。

お箸講座01

講座の冒頭、「マナー」という言葉について子どもたちに問いかけます。「決まり!」「ルール!」といった回答が子どもたちから挙がりましたが、大野先生は、相手を思いやる「心」こそがマナーです、と伝えました。

子どもたちは、交通機関などで「マナーを守りましょう」といった啓発ポスターを見る機会が多いからか、マナー=ルールと思っている子がほとんどのようでした。しかし、本来のマナーは、「形」や「決まり」ではなく、その「心」や「配慮」だということを少しでも分かってくれたのではないかと思います。

お箸講座02

さて、本題のお箸講座は、なぜ”箸”という名前になったのか、日本の箸と中国や韓国の箸との違いについてなど、子どもたちへの問いかけとその答えに対して講師が解説を加える形で進めました。

食事中、家庭で「ダメ」「やめなさい」と言われるのはどんなことでしょうか?という質問に対しては、たくさんの手が挙がっていましたが、多くの子が、「箸をご飯に刺さない」など不作法な箸使いについて答える中、「ゲームやスマホをいじらない」「テレビを見ない」といった答えに、教室が少しハッとした雰囲気になりました。

細かないただき方の作法以前に、食事中は「~しながら」ではなく、しっかり集中して食べる、家族との団らんの時間なのでコミュニケーションをとりながら楽しく食べることが何より大事だと気づいてくれたのではないでしょうか。「いただきます」「ごちそうさま」の意味を学習して大野先生のパートを終えました。

お箸講座03

「忌み箸」や箸の持ち方、取り方については、西應先生にバトンタッチして講義が進みます。いくつか「忌み箸」の例を上げて解説しましたが、「移し箸」が火葬場の骨上げを連想させるからよくない、といったことは、意外と多くの子が知っていたようでした。

DSC00310

箸の持ち方練習に移ると、中には箸を正しく持てない子もいましたが、少しぎこちなくても皆さん頑張って取り組んでくれました。

続いては取り上げ方の練習です。箸を利き手で取り上げ、反対の手で受け、利き手を返して持つという「三手(みて)」の取り方を覚えました。これは、今日初めて知った子がほぼ全員だったようですが、何度か練習して皆さんできるようになっていました。

お箸講座04

箸使いの練習を全て終え、最後は綿球をお椀から移すゲームを楽しみました。チーム対抗のゲームになると子どもたちは俄然盛り上がり、ゲームのルールである”姿勢を正してお辞儀をしてからいただきましょう”ということを忘れてしまう子もいて、講師が「『いただきます』は言ったかな?」と確認して回りました。

お箸講座05

正しい、美しい箸使いは一朝一夕で身につくものではありません。今日の講座をきっかけとして各家庭で箸の持ち方を再確認し、今日の講座を受講した子どもたち全員が、将来、きれいに食事をいただける大人に成長してくれることを願っています。

お箸講座06

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