11.42015
実践ブラッシュアップ講座 裏千家「茶の湯」基礎が開講されました
10月24日、実践ブラッシュアップ講座 裏千家「茶の湯」基礎を開講いたしました。
普段は一般公開されていない裏千家東京道場で、裏千家業躰(ぎょうてい)講師の藤谷宗等先生と、奥主宗章先生にご指導いただきました。
まずは、一面にきれいに苔がむし、清水が流れるお庭に案内され、つくばいの使い方と茶庭の歩き方を先生からご説明いただきました。
茶庭を歩くと、都会とは思えないほど緑豊かで、途中、小鳥がたわわにみのった銀杏の実を落とすなど、日本ならではの季節感が肌で感じられました。
露地を通り茶室に入ってから、掛け軸、お花、茶道具の拝見方法を教えていただきました。その後、裏千家業躰の藤谷先生によるお点前を拝見しました。
このときは受講生も一同姿勢を正し、お点前をされる藤谷先生の手元に視線が集中していました。
静寂した茶室の中で、釜の煮える音や、鳥のさえずりのみ聴こえてくるのが非常に印象的で、本来、茶室ではこうした自然の音を楽しむものであると教えていただきました。
紅葉をあしらった生菓子をいただいたあとは、実際に受講者がお茶を点てる体験をしました。
受講者のほとんどの方が茶道は初めてでしたが、とても綺麗にお茶を点て、全員で一服。
その後、講堂に移り、藤谷先生から茶の湯の伝統、日本人が古くから大切にしている精神について講話をいただき、茶道の「おもてなし」の心や「和敬清寂」の精神を五感で経験できた特別な1日となりました。